シミ、シワ、たるみ…“肌老化”対策に還元型コエンザイムQ10
紫外線が多い今の季節、気をつけて過ごさないと、肌に負担がかかり、シミ、シワ、たるみなどの“肌老化”につながる。
BTRアーツ銀座クリニックの市橋正光院長によれば、紫外線は活性酸素を発生させ、また加齢、ストレス、睡眠不足といった内的要因も活性酸素を発生させる。さらに紫外線は細胞を傷つける。そのため、肌老化対策には、「活性酸素の速やかな除去」と「傷ついた細胞と細胞間物質の除去と修復」が必要だと指摘。
市橋院長が、活性酸素を速やかに除去できる食材として挙げたのが、チーズ・ヨーグルト、トマト、オリーブオイル、サーモン、緑茶、コーヒー。市橋院長自身も、意識的に摂取している。
そして傷ついた細胞を速やかに除去するのに役立つものとしては、コエンザイムQ10がお勧め。高い抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン様物質で、食品ではイワシやサバ、豚肉や牛肉に含まれているものの、必要量を取ろうと思うと現実的ではないほど大量に食べなければならない。
また、コエンザイムQ10には酸化型と還元型がある。酸化型は小腸で還元型に変換されて各臓器に運ばれるが、この酸化形から還元型に変換する力は加齢によって低下するので、摂取するときは還元型コエンザイムQ10のサプリが望ましいとのこと。
なお、平均年齢43歳±3歳の日本人女性8人を対象にした実験で、酸化型コエンザイムQ10のサプリの経口摂取で、シワ面積は摂取後2週間時点と3カ月時点で、シワ体積は2週間時点で、有意に低下したとの報告がある。