伝統的な琉球料理「ぽーぽー」ってどんなものなのか?
沖縄へ急きょ行くことになり、人生初だったため「沖縄通」の友人におすすめの店を教えてもらったところ、琉球料理店を紹介してもらった。ホームページには「1958年創業の歴史と伝統を受け継いだ」「古から伝わる調理法を用い」とあり、期待が高まる。
予約したコース料理の中に、想像がつかないメニューが……。それは、「ぽーぽー」。同じくメニューに並んでいる「じゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)」は分かるけど、「ぽーぽー」って?
前述の沖縄通に聞くと、小麦粉などで作ったクレープのような生地で、「アンダンスー」という油みそを巻いた伝統的なお菓子が「ぽーぽー」。
「油みそ」も初耳……と思って質問すると、茹でて細かく切った豚肉を炒め、みそや砂糖で味付けしたもの。おいしそう!
沖縄では昔から、旧暦の5月4日には各家庭で「ぽーぽー」を作り、子供たちの健康を願ってお供えする習慣があるのだとか。「ぽーぽー」のレシピは各家庭で微妙に異なり、小麦粉に黒糖を入れたり、卵を入れたり。 似た伝統菓子に「ちんびん」というのもあって、そちらは「油みそ」は入っておらず、生地がふわふわで甘いとのこと。
沖縄の料理は伝統菓子にかかわらず、聞いたことがないメニューや食材がたくさん。かつては「男女とも長寿、国内1位」だった沖縄。せっかくの沖縄に行く機会、実際にいろいろ味わうぞ! (和)