コロナ禍で一気に広まった「解熱鎮痛薬」に追加された重大な副作用

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 薬剤性過敏症症候群とは、原因となるクスリを使ったことで起こる重症の薬疹で、広範囲の皮膚が赤くなる、38度以上の高熱が出る、喉の痛み、全身の倦怠感、全身のリンパ節の腫れ、肝機能障害、腎機能障害といった症状が現れる。特定の薬剤に対するアレルギー反応をきっかけに、潜伏感染しているウイルスの再活性化が複合して発症すると考えられている。

 原因薬剤を使っている1000~1万人に1人が発症すると報告されていて、投与後2~6週間たってから発症するケースが多い。また、原因薬剤を中止した後も2週間以上続き、軽快するまで1カ月以上かかる場合もある。悪化すると死に至るケースもあり、致死率は10%と高く注意が必要だ。

「これまで、薬剤性過敏症症候群の原因になるクスリは、抗てんかん薬、痛風治療薬、抗ハンセン病薬、不整脈治療薬、抗菌薬の一部など比較的限られていました。しかし、長引くコロナ禍とワクチン接種によって、薬局から品物がなくなるほど、それまでとはケタ違いに多くの人がアセトアミノフェンを使ったことで、これまでは見えていなかった副作用が表に出てきたのでしょう」

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