【カヌー】準々決勝敗退で引退…「破天荒」な女子カヌー小野祐佳のセカンドライフ
1学年下の佐藤氏はクラブのみならず市立本荘北中、県立本荘高と同じ学校に通っていた。
「勉強に対しても妥協することがありませんでした。塾など行っていないはずですが、中学時代は1学年250人くらいの中で、常に1、2番の成績。特に英語が得意で、高校進学の際は地元で最も英語教育に特化した秋田南高校へ進もうか迷っていましたね。それほど語学に興味をもっていた彼女はジュニアの日本代表として初めて海外へ派遣された時から通訳を付けていないそうです。むしろ彼女が他の選手の通訳代わりになっているとか」(佐藤氏)
■言いたいことはハッキリいうタイプ
07年に行われた秋田国体では高校2年生ながら選手宣誓を務め、少年女子の部カヤックシングル200メートル、同500メートルともに2位。翌年の大分国体では両種目で優勝を掴んだ。
その後、筑波大学体育専門学群を経て、卒業後は秋田県庁に就職。仕事に注力するため一時は競技から距離を置いたが、16年に東京五輪を目標として復帰した。空白期間を知るのは、01年から03年まで本荘ジュニアカヌークラブに所属し、現在も小野と交流を続ける鎌田尚孝氏(36)だ。米どころの秋田県で育っただけに、酒にはめっぽう強かったとこう続ける。