FPに聞いた がん保険は何歳でどんな保障を選ぶのが正解か
「サラリーマンの健康保険はがんでも心筋梗塞でも医療費は3割負担です。仮に100万円の治療を受けても30万円で済む。高額療養費制度を使うと、ごく一般的な収入のサラリーマンなら自己負担額は月に9万円弱ですし、4カ月目からはさらに減額されて4万円ちょっとに。では、がんで手術して10日間、入院したとしましょう。当然、がん保険から手術給付金、入院給付金がもらえます。でも、30歳でがん保険に加入して60歳でがんになった場合、支払った保険料分、元が取れるとは思えません」
先進医療の特約も「月々100円で入れる保障なんてものすごく確率が低いという裏返しです」とひと言でバッサリ。
「私はがん保険は単なるお金の問題だと思う。入っているからならないわけじゃないし、入ってない人は治らないわけでもない。少なくともがん罹患率が低い40歳前は全く入る必要がない。がん家系の人は別ですけど。私だったら、保険料分を貯金に回すか、どんな病気でもカネが出る保険を選びますよ」(荻原博子氏)
しっかり考えることだ。