いびきに悩むなら…鼻にスルスルな“管”を試すという選択肢

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 いびきに悩んでいる方は、鼻から管を挿入して空気の通り道を確保する一般医療機器「ナステント」という手もある。開発者の筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授に聞いた。

 いびきは、あおむけになった時、鼻から喉までの気道が狭くなり、空気の通り道が細くなることで起こる。さらに気道が閉塞し、睡眠中に呼吸が止まる「無呼吸」を繰り返すようになると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断される。

 冒頭の「ナステント」はもともとSAS治療のために考え出された。

「血管や食道など人間の管状の部分を内部から広げる医療機器ステントに着想を得ました。同じ原理で気道を広げ、空気の通り道を確保できるのではないかと考えたのです」(佐藤教授=以下同)

 ナステントは直径4ミリ、長さ120ミリから145ミリまでのシリコーン製の管だ。長さは5ミリごとに6段階になっており、個々の人に合った長さのものを使う。右鼻用と左鼻用があり、空気の通りのいい方に挿入する。軟らかさはソフトとハードがあるが、ハードであっても、記者が触った感じでは、耳たぶくらいの軟らかさだった。

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