いびきに悩むなら…鼻にスルスルな“管”を試すという選択肢
佐藤教授が実演してくれたが、面白いようにスルスルと鼻に入る。この管が、狭くなった気道に挿入され、空気の通り道となる。違和感を覚える人もいるものの、何度か使えばそれがなくなり、管が入っていることを意識せずに眠れるという。
■マスクがダメな人は4割もいる
SASの代表的な治療は、CPAP、マウスピース、外科的治療だ。
CPAPは、鼻に装着したマスクから気道へ空気を送り続けて、気道を開けておくもの。マウスピースは、下あごを上あごより前方に出すように固定させ、上気道を広く保つ。手術は気道を塞ぐ原因になっている扁桃やアデノイドなどを取り除く。
「中でもよく行われるのはCPAPとマウスピースですが、CPAPは『1時間に20回以上の無呼吸』との定義があり、だれでも適用されるわけではありません。また、CPAPが苦しくて使えないといった人が3~4割います」
CPAPの使用条件を満たさない、あるいはCPAPの使用条件を満たすが使えない人はマウスピースになる。しかしSASや、SASまでいかないいびきが改善されない人も少なくない。