酒がうまい季節だから知っておきたい…むくみを防ぐ食事術
アルブミンは脂肪酸やミネラル、ホルモンなどと結合し、体内の必要な場所にこれらを運搬する働きがある。肝臓でつくられ、役割を終えると筋肉や皮膚で分解される。アルブミンが不足する原因はさまざまあるが、偏った食事や急激なダイエット、高齢で食が細くなっても起こるという。
「40歳を過ぎると自然と食事量が減ってきます。若い頃と同じように食事を取っているつもりでも偏った食事になっている可能性もあります。中高年は注意が必要です」
■塩分の過剰摂取、タンパク質不足は要注意
頑張ってやせようとしているけれども体重が落ちないという人の中には、偏った食生活からタンパク質が不足し、水をためやすい体質になっているケースもあるという。
浮腫を防ぐためには小腸や肝臓、腎臓を保護し、ビタミン、ミネラルをはじめ、良質なタンパク質をしっかり取ることが重要だ。そのうえで塩分を減らす必要がある。
「塩分は水分を保持する働きがあるので、できるだけ摂取量を抑える必要があります。それには単に薄味を心掛けるだけでなく、塩分を取り過ぎない食べ方や調理の仕方に気をつける必要があります。例えば、調味料に酢やレモン、ユズ、スダチといった柑橘類の酸味や、唐辛子、コショウ、山椒、ワサビ、カレー粉などの香辛料や、青シソ、ネギ、三つ葉、セロリ、ショウガ、ニンニクなどの香味野菜を使うのも手です。冷たいものは味を感じにくいため、ついつい塩をふってしまいがちです。料理は温かいうちに食べるのがいいでしょう」