コロナ感染の新たな予兆か 全身に水疱瘡やしもやけ症状が

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 DICとは、血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固の反応が高ぶった状態の病気を指す。

 糖尿病心臓病などの基礎疾患がある人や脳卒中を経験した人が新型コロナウイルス感染症にかかると重症化しやすいことがわかっている。中国の病院のデータでは、集中治療室に入院した患者の実に16・7%が脳卒中経験者だったという。

「世界的権威のある医学雑誌『ランセット』によると、調査した新型コロナウイルス感染者全体のうち42%、死亡者のうち81%の人の血液で、『血栓』ができると増えるDダイマーが多くなっていたことが確認されているのです」

 Dダイマーとは血管の中で血液が固まって血栓ができると、そこから発生する物質のこと。静脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)やDICなどで増加することが知られている。

 血栓ができるのは重症の患者だけに限らない。

「イタリアやベルギー、クウェートなどから、病状とは無関係に新型コロナウイルス感染症の患者に水疱瘡やしもやけのような皮膚症状が表れていることが報告されています。血管の炎症による血栓がもたらしたもの、とみられています。これは臭覚や味覚の喪失に続く新たな予兆・痕跡として注目されています」

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