ブヨに刺されたら…唾液を吸い出し、水で洗い流し、冷やす
■唾液には鎮痛作用がありかじられてもすぐには気づかない
ブヨによる痒みの原因は、彼らの唾液に含まれるタンパク質成分によるアレルギー反応です。ブヨの唾液には、鎮痛作用の成分が含まれているため、刺されても(かじられても)すぐには気づきません。また傷口からの出血が止まらないように、血液凝固を阻止する成分も含まれています。それらに対するアレルギー反応で、痒くなるのです。その点、蚊刺症と共通しています。
痒みの感じ方は体質や年齢によって違ってきますが、人によっては中心に水ぶくれを持つ大きな発疹ができることもあり、掻きつぶすとますます治りが悪くなります。刺されたときの応急処置は、ポイズンリムーバーで毒(ブヨの唾液)を吸い出すこと、きれいな水で洗い流すこと、冷やすことなどです。
刺されてすぐに43~45度のお湯で温めるという説もあります。熱で毒が失活するため、痒みがある程度抑えられるという理屈です。しかしすでに赤く腫れた状態で温めると、かえって炎症がひどくなるので、あまりやらないほうがいいかもしれません。