アルコール性認知症はどのくらいお酒を飲んでいるとリスクがあるのか

公開日: 更新日:

 アルコール性の認知症は、大きく2つの原因が考えられます。

 一つは生活習慣病などの基礎疾患がありアルコールの大量摂取が加わり脳梗塞など脳血管性の障害によって、認知機能の低下を引き起こすケースです。脳に小さな梗塞が多発し、脳細胞にうまく酸素が行き渡らず、脳がダメージを受けてしまうことで起こります。

 もう一つは、アルコールの過剰摂取でビタミンB1不足に陥り、栄養障害などから起こるウェルニッケ脳症の後遺症による認知症です。

 症状は、自分がどこにいるか分からなくなったり、日時が理解できない見当識障害、記憶力の低下、学習能力の低下などがあります。治療は、ビタミンB1を点滴で摂取し、根本原因であるアルコールの摂取量を減らしたり、依存症の回復を行います。

 ウェルニッケ脳症の時点で発見できず、治療が遅れると「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」の発症リスクが高まります。

 ウェルニッケ脳症の場合、急性期には脳の下部に出血がみられ、重度の記憶障害、眼振など眼球運動の異常、平衡感覚に影響を及ぼして歩くとふらふらすることもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは