脳ドックで無症候性脳梗塞が発覚 これを機に禁煙外来へ
3年前に結婚した男性(50)は、それまでの外食率ほぼ100%の生活から、「外食は記念日だけ」の生活に大転換しました。
夫婦共に健康で長生きしたいからと食事内容に気をつけたところ、1年間で体重が16キロ落ちて標準体重になり、かなり高かった血圧、血糖値、コレステロール、中性脂肪が軒並み低下。基準値を余裕で下回るようになったそうです。
この男性が結婚前の生活を続けていたら将来、脳血管障害、そして、その後の血管性認知症を起こしていても不思議ではなかったでしょう。いいタイミングでの方向転換だったと言えます。
■将来の血管性認知症リスクを減らす
こんなケースもあります。脳ドックで「無症候性脳梗塞」と診断された60代男性。特に何の症状もなかった男性が脳ドックを受けたのは、無症候性脳梗塞の危険因子についての記事を読み心配になっていたタイミングで、同級生の脳梗塞の知らせが届いたからでした。
大きな脳梗塞ができると片側の手足のまひ、意識障害、言語障害などの症状が起こるのですが、無症候性脳梗塞は脳の細い血管が詰まって起こるため、脳の組織に影響があまり出ず、自覚症状もありません。それゆえに「隠れ脳梗塞」とも呼ばれています。