著者のコラム一覧
稲垣元鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸師、修士(鍼灸学)、日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員、全日本鍼灸学会会員。

フレイル予防にも東洋医学は有効か 鍼灸治療が期待されている

公開日: 更新日:

 また、フレイル予防をする3つのポイントとして「運動食事・孤立しない」を挙げていますが、これに関しては、鍼灸での対処が有効であると考えます。

 たとえば、膝関節痛の患者さんに鍼灸と運動療法を組み合わせて治療したところ、運動療法だけの場合に対して歩行距離が伸びたという研究報告があります。食事についても、鍼灸治療でむせこみが改善。誤嚥肺炎のリスク低下に役立つと考えられます。

 さらに鍼灸の副次的な効果として、鍼灸治療時のリラクセーション状態が睡眠の質を改善するという報告もあります。昼夜逆転などの生活習慣を正常化し、社会的なつながりを保ち、結果、孤立を防ぐのです。

 鍼灸師は患者さんと比較的長い時間接します。それによって患者さんの衰えや体のちょっとした変化に気づきやすい。鍼灸治療は間接的ではあるものの介護予防の取り組みのひとつとして大いに期待されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇