本格的な猛暑が到来!「クーラー病」を徹底的に防ぐ6つの方法
■晩酌の酒量に注意
エアコンの設定温度だけでなく、④室温にも注目したい。
「自律神経が失調しない範囲の室温と外気温の差は5度とされていますが、40度超えが続く近年はそうした環境を維持するのは難しい。まずは温度計で自分の席が適温とされる26~28度に保たれているか確認してください。適温よりも低く、服装や飲み物で対策しても冷えが改善されなければ自律神経が乱れている可能性が高いので、可能であれば冷風が当たりにくい席への移動をお願いするといいでしょう」
また、⑤日頃の晩酌が自律神経を乱す要因になっている可能性もある。日本酒1合といった少量飲酒であれば、アルコールは2時間程度で代謝されるが、日本酒3合以上の深酒は代謝に時間がかかる。体内にアルコールが残る時間が長くなると、自律神経は乱れやすくなるという。
「アルコールは肝臓で代謝されるとアセトアルデヒドと呼ばれる物質に変化し、これには交感神経を活性化させる働きがあります。代謝している間は交感神経が働き続けるので、晩酌で深酒をすると、本来、副交感神経優位になる睡眠中も交感神経優位の状態が続く。その結果、眠りが浅く睡眠不足になり、寝起きから自律神経が乱れた状態になるのです」