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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【眼底検査】失明につながる目の病気の発見に欠かせない

公開日: 更新日:

 失明するような病気が心配な人には「眼底検査」があります。目の奥の「網膜」と呼ばれる部分を撮影して、目の病気をスクリーニングする検査です。

 職場健診や特定健診の必須項目ではありませんが、ある程度以上の年齢を対象に実施している会社もあります。あるいは本人負担で追加できるはずです。

 病院の眼底検査は散瞳薬を使うため、その日はほとんど仕事になりません。しかし職場健診や人間ドックでは、散瞳薬を使わない「無散瞳検査」が一般的です。暗室で「無散瞳カメラ」という装置を使って、撮影を行います。装置に顎を載せて頭を固定し、目の前にあるレンズをじっと見つめます。このレンズを通して、目の奥を撮影するわけです。一瞬、強い光が照射されますが、それだけで済みますから、すぐに仕事に戻れます。

 これで分かるのは、「緑内障」「網膜色素変性症」「糖尿病網膜症」「加齢黄斑変性」「高血圧性眼底(高血圧性網膜症)」「動脈硬化性眼底(動脈硬化性網膜症)」などです。いずれも徐々に視野が狭くなったり、視力が低下したりして、割合は決して高くありませんが、時に失明に至ることもあります。

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