1985年1月から2022年3月までの投資額を調査した結果、mRNAワクチンの実用化に至るまでに投じられた資金額は319億ドル(約4兆3400億円)でした。このうち、新型コロナウイルスのパンデミック前に投資された資金額は3億3700万ドルだった一方で、パンデミック後には、ワクチンの購入に292億ドルを、臨床試験の財政支援に22億ドルを、他の基礎的研究などの支援に1億800万ドルを費やしていました。
論文著者らは「319億ドルの財政支援は数百万人の命を救うことにつながり、他の疾病の予防にも対応できる可能性を秘めたワクチン開発技術に必要不可欠だった」と結論しています。