座る「位置」を変えるだけで、深い話ができるようになる
日本人は目線を合わせるのが苦手な国民だと言われています。特に、男性は異性と話すときに相手の目を見ずに話すことが多いとも。
せっかく食事の席に来たものの、なんだかソワソワしてしまい、うまく話せず、視線が宙を泳いでしまう……そうした経験を持つ方は多いのではないでしょうか。目を見て話すことが苦手な人に覚えておいていただきたいのが、座る位置によって関係性に与える影響が変わるということです。
たとえば、相手の正面に対面式で座ってしまうと、相手の視界の真正面に自分がいるわけですから、少し視線をずらしたくらいでは相手の視界から逃げられません。自分が相手の視界に常にいるような状況ですから、プレッシャーも感じてしまいます。元来、人間は自由でいたい生き物なので、自分の自由な範囲が少なくなると息苦しさを感じて、話しにくくなってしまうわけです。
しかし、テーブルの隣り合った2辺、つまり相手と斜めになるように座ると、相手が正面を向いたときには、自分は相手の視界の隅っこにいる。この場合、少し目線をずらすだけで、視界に入りづらくなります。自分が自由になる範囲が広くなるため、緊張度合いが減り、余計なプレッシャーを感じずに相手と話すことができるのです。初対面で緊張してしまうようなシチュエーションでは、なるべく斜めに座るようにすると、ずいぶん話しやすくなるはずです。