春から始めたい実家の熱中症対策(1)長年使っていない冷房は動作確認を
つまり肌感覚で危険性を訴えられてもピンとこない。いくら注意を促しても、自分の若い頃は冷房などなかった。暑くても家の中で安静にしていれば何も問題は起きないと一蹴されてしまう。
ところが、熱中症の4割は住居で発生している。外に出なければ安心という考え方はもはや通用しない。自宅で安静にしていても急に倒れる可能性があること。そうなったら発見が遅れ死に至ることをしっかり伝え、冷房の必要性を理解してもらうよう積極的に働きかけたい。ちなみに、こうした働きかけは夏になってから始めたのでは遅すぎる。春の今から、早め早めに手を打つことが重要だ。
なお、冷房を嫌う高齢者は自宅にエアコンがあるのに使おうとしないケースと、エアコンそのものを設置していないケースの2通りがある。前者は未使用期間が長いことが予想され、正常に動作するのか確認が必要。後者は設置する部屋と機種をどう選ぶかを熟慮しなければならない。
そのあたりのポイントと、気になる電気代の対策。自治体による補助などについては次回またご紹介しよう。