「昔の僕は若かったなって感じですよ」愛のない結婚生活6年目、浮気相手との未来を語る34歳男性【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

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コクハク

34歳、特殊な夫婦関係を語る

「冷酷と激情のあいだvol.232〜女性編〜」では、自ら懇願して結婚した夫の浮気に気付きつつ、自分が捨てられることに強い不安を抱く優香さん(38歳・仮名)の悩みをお届けしました。
 では、夫のカズトさん(34歳・仮名)は今の夫婦仲や未来についてどのように捉えているのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

「ウチは、夫婦関係がちょっと特殊ですね。優香から聞いていると思いますけど、どうしても結婚したがった優香が暴走をして、それに僕が応じた形で入籍をし、娘が生まれたっていう感じです。

 ラブラブで盛り上がって結婚をしたっていう普通の夫婦とは、スタートからして全く違うんですよ」

 結婚当時から妻への愛情は冷めていて、それは妻自身もよく理解をしていたと話すカズトさん。

妻への愛情はない

 娘はとても可愛くて、父親になったことに対しては全く後悔をしていないものの、結婚から6年経った今でも妻への愛情は戻っていないと言います。

「妻には、結婚の話が出たときに『俺は浮気しちゃうかもしれないけど、それでも大丈夫なの?』ってちゃんと尋ねました。

 そのときは自分が浮気をするとか、リアリティがあったわけじゃないんですけど、結果として今は妻のほかに好きな人がいて、その女性とは付き合って2年目です。

 相手の女性も僕の家庭環境をよく理解してくれていて『いつかは一緒になりたいけれど、今じゃないね。せめて娘ちゃんが、もうちょっと大きくなってからのほうがいいよ』って僕に言ってくれています」

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娘は可愛いけれど

 妻も浮気に気づいている様子があるけれど、結婚当時の話し合いを踏まえて、浮気については一切責められていないと言うカズトさん。

「それをヨシとしているわけではなく、もちろん罪悪感というか後ろめたさみたいなものはあります。

 でも、だからといって妻への愛情が戻ることはもう一生ないだろうし、今の僕は娘への責任感だけで夫婦をやっている感じです」とのこと。

「今後について、ですか? うーん、まだ具体的には考えていませんけれど、いずれは離婚っていうことになるかもしれないですよね。

 でも、離婚をして今の彼女とすぐに結婚をするつもりはないです。まぁ、今の彼女もいつまで待ってくれるかわからないとは思っているので、そこはあまり期待していないですね。

 ただ、僕の妻に対する気持ちはもう戻らないって確信しているので、ずっと一緒にいるのは普通に考えて無理でしょうね。

結婚は、愛し合う者同士でするのが一番

 嫌悪感や、不快感はないんですよ。ただ、どうでもいい存在になっているっていうか。

 娘の母親だからそこは尊重していますけど、女性としても伴侶としても、関心が持てないんです。

 僕以外に好きな人を見つけてくれれば、それが1番いいのかもしれないですけど、今の妻はフリーランスでちょこっと仕事をしているだけなので、あまり出会いもなさそうですね。

 まぁ、スタートから歪んでいた夫婦関係なので…。世間の常識には当てはまらないと最初から諦めていますから。どうなっても仕方ないんじゃないですかね?

 やっぱり結婚は、愛し合う者同士でするのが一番ですよ。昔の僕は若かったなって感じですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

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