室内も危ない…自宅での凍死者は74人で低体温症は116人も
真冬の夜の、屋外での死を想像してしまいますが、実際には約半数の74人が自宅で凍え死んでいます。暖房がついていない室内で、布団や毛布もかけないまま眠ってしまったのです。酒に酔っていたのかもしれません。当然ながら、家族がいる人よりも、一人暮らしのほうがリスクが高いと言われています。個人差もあります。とくに痩せている人や、筋肉質で皮下脂肪が少ない人は、メタボ体形と比べて寒さに弱いので要注意です。
よく似た死因に「低体温症」という項目があります。これで亡くなった中高年男性は116人でした。「自然の過度の低温」のほうは、とくにこれといった病気のない人が、寒さが原因で死んだ場合に使われます。それに対して糖尿病や心臓病などの慢性疾患や、風邪などの感染症にかかっている人が寒さで死んだときは、こちらが使われるのです。
それらの病気で亡くなったわけではありませんが、病気のせいで基礎代謝量が落ちて体温調整がうまくいかなくなるため、ちょっとした寒さでも凍死することがあるのです。