お米のデンプン成分が便秘解消や大腸がん予防に働きかける

公開日: 更新日:

 消化されずに大腸まで届くこと、2つのタイプの食物繊維の役割を持っていることがポイントらしい。では、RSが腸内でどんな働きをするかというと――。

「まず、ウンチの量を増やして排便促進する効果があり、ビフィズス菌のような有用腸内細菌を増やす。また、短鎖脂肪酸を増やすので、大腸の健全性維持にも役立つ。腸内環境の改善効果があるんですね。短鎖脂肪酸のうち、特にn―酪酸は結腸上皮細胞の正常な分化を促すため、大腸がんの予防につながると考えられます」(早川教授)

 ウンチの量が増えると、排便が促進され早く出るようになる。便秘に悩む人には朗報だろう。

■白米より玄米、炊きたてより冷や飯

 いや、日本人は、むしろ「大腸がん予防効果」の方が大いに気になる。国立がん研究センターの「がん統計」(2018年、がん罹患数予測)によれば、大腸がんは、全がん中トップなのだ。

・1位…大腸がん(15万2100)

・2位…胃がん(12万8700)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃