副反応の報告も それでも新型コロナワクチン打つべきか
各病院へ割り振られるワクチン数は決まっています。また、ワクチン接種に対応する病院と、そうでない病院があります。数が限られたワクチンですから、恐らくその病院に通ってきている患者さんから接種を始めるでしょう。つまり、すぐにワクチン接種できる人と、そうでない人とが出てくる可能性があります。
もし、自分が通っている病院でワクチン接種を行っていなければ……。今の段階で言えるのは、患者さん自身がアンテナを張り巡らせて、コロナワクチンに関する情報をいち早くキャッチすること。主治医に「ワクチン接種が開始したら、どう行動すべきか」を聞いておくこと。自分の身は、自分で守るしかありません。
ワクチン接種が始まれば重症化の不安も薄まりますが、それまでまだ数カ月あります。発症者数が多い今、コロナの感染が分かり、発熱などがあっても、すぐに入院できるとは限りません。
糖尿病がある人は、発熱した場合、保健所などに現在の自分の血糖コントロールの状態を的確に伝えられるようにしておくべきです。
単に「糖尿病がある」だけでは平均的な対応を取られてしまうかもしれません。同じ糖尿病でも高血圧、脂質異常症、肥満、腎臓病などを伴っているかどうか、HbA1cがどうかなどで対応が異なります。自分の状態を曖昧にしか把握できていない人は主治医に確認すると共に、糖尿病連携手帳や薬手帳が不十分であれば、それもしっかり活用できるようにしておくことをお勧めします。