うがい30秒でコロナの力価がほぼゼロに 注目の「MA-T」とは?
しばらくして日本でもコロナが感染拡大。商品開発を行う一方で、阪井教授は大阪大学微生物病研究所の松浦善治教授との共同研究で、50ppmのMA-Tは、コロナウイルスを1分間で99.98%不活性化することを突き止めた。
さらにコロナの受容体であるACE2は唾液腺にもかなり存在することを20年8月に英文誌で発表。この内容は世界中に配信され、21年3月には米国立衛生研究所の研究で、コロナ感染者の死亡者の多くは唾液腺感染と唾液腺細胞内でコロナウイルスの増幅があることが明らかになった。
「コロナは口から感染する。コロナに限らず感染症対策では口腔ケアが非常に重要だと、はっきり示されたのです」
MA-Tと、ほかの消毒剤(アルコール、次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム)を比較した研究では、MA-Tだけが、除菌・抗菌効果に優れ、人体に対して安全で、皮膚刺激、可燃性、腐食性がなく、無味無臭で長期保存が利く--のすべてに該当した。これらの特長から、ほぼすべての国内線航空機とホテルなどで利用され、プロ野球、Jリーグ、演劇をはじめとするスポーツ、エンターテインメント関連でも普及が進んでいる。