抜け毛が増えたかも…病気を心配すべき「薄毛」はある?

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 原発性の自己免疫疾患は根本治療が難しいですが、甲状腺ホルモン剤を服用して症状を抑えます。ホルモンバランスが整えば症状がよくなることもありますが、半年以上の長い時間がかかることが多いです。

 そして「びまん性脱毛症」は併発する症状が見られず、採血検査でも指摘されないケースが多いです。しかし、抜け毛(1日100~200本が正常)が多いと感じたり、局所的ではなくまんべんなく地肌が透けて見えるようになって受診に来られます。原因としては、頻繁にブリーチを行って頭皮に負担を与えていたり、ダイエットによる栄養不足、ホルモンバランスの乱れが関係しています。

 日本皮膚科学会によると、発毛剤に使われているミノキシジルの成分が有効とされています。皮膚科であれば状態に合わせた濃度で処方できますから、病院にかかってみてもいいでしょう。AGAは内服薬によって2~3カ月で薄毛が治り始めます。3カ月たっても効果が見られなければ、他の病気の可能性があるので、相談してみましょう。

▽飯島隆太郎(いいじま・りゅうたろう)2015年帝京大学医学部卒業後、帝京大学医学部付属病院腎臓内科、帝京大学ちば総合医療センター第三内科(腎臓)に勤務。21年10月からおおふな皮ふ科院長、22年1月L&P Medical代表理事。

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