「65歳は高齢者ではない」時代へ…8年後には3割が該当
大綱の文言にかかわらず、高齢者対策が待ったなしであることは、論をまちません。今年の高齢社会白書によれば、昨年(2021年)10月現在の日本の総人口は1億2550万人、そのうち高齢者(65歳以上人口)は3621万人。人口の28.9%が高齢者で占められているのです。しかも国立社会保障・人口問題研究所の予測によれば、この数字は今後さらに上昇する見込みです。25年に30%に達し、30年には31.2%、35年には32.8%になるとされています。
これだけ高齢者が増えると、従来の社会保障システムが遠からず破綻することは明らかです。いや、すでに破綻しているとの指摘も多数あります。社会そのもののあり方を変えていかないと、高齢化に対応できなくなってきているのです。