著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

親が糖尿病で自分もそうなら定期的に腎臓検査を受けよう

公開日: 更新日:

 30~40年ほど前でしょうか、その頃の透析患者さんは「顔が黒くなる」ことがありました。人工透析を受けるような病状になっていると、造血のホルモンを分泌するという腎臓の役割が果たせなくなり、血液が体内で作られずに貧血状態に陥ってしまいやすい。ですから、人工透析患者さんには輸血を行うことが多かったんですね。その輸血の作用で顔色が黒ずんでしまう患者さんがたくさんいたようです。

 ただし、現在の治療では輸血を行わず、貧血を治療するホルモン薬などで対応できるようになりました。貧血になると心臓に負担がかかります。これは、薄い血液で全身に必要な酸素を賄うために心臓から多くの血液を送り出す必要があるためです。この透析医療技術の進歩により、透析患者さんの心不全の数が大幅に減ったと考えられています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」