認知症になりやすい人の特徴は? 当てはまったら何をすべきか
認知症の原因となるアミロイドβは、誰しも加齢に伴い蓄積され、自力で減少させるのは難しい。ですが「認知予備力」を高めれば、残存している神経細胞が新しく枝を伸ばし、新たな経路をつなぎ直して脳を活発化させ、認知機能の低下を防げると分かっています。実際、認知症の専門家からなるランセット委員会の調査でも、生活習慣の改善で認知症の発症を40%予防できると報告されています。
認知予備力は①「運動」②「趣味を楽しむ」③「生活習慣病(高血圧・糖尿病)の予防」④「人との良質な関わり」の4つから成ります。
1人で行うクロスワードパズルは3分の2認知症を予防できるのに対し、複数人でコミュニケーションを取りながら行うチェスや麻雀は4分の3、1人での散歩は10分の3なのに対し、相手の足を踏まないよう意識しながら行う社交ダンスは4分の3認知症の発症を予防できるといわれています。
また、認知症を発症しにくい職業に、裁量度が高い医師や中小企業の社長が挙げられます。仕事柄、人脈が広く、引退後もゴルフに行ったり人付き合いが減らず自然に認知予備力を高めて認知症を予防しているのです。