ぼったくりで営業停止…悪質ホストクラブ運営の歌舞伎町“一大グループ”のやり口
ホストや地下アイドルが、女性客に多額の売掛金を背負わせ、風俗に沈めたり、売春を強要する事件が相次ぎ、社会問題化している。
東京都公安委員会は26日、新宿・歌舞伎町のホストクラブ2店舗とメンズコンセプトカフェ(コンカフェ)1店舗で悪質な法令違反があったとして、風営法や都ぼったくり防止条例に基づき、営業停止命令を出した。
ホストクラブ2店舗のうち、4月21日まで営業停止となった「DEJAVU」では昨年8月、帰ろうとした女性客を「飲まないと帰れない」と強引に引き留め、近くのATMで現金を引き出させ、飲食代として85万円をぼったくっていた。ぼったくり防止条例を適用したホストクラブへの行政処分は初めてのことだという。
もうひとつのホストクラブ「CROWN」とコンカフェ「カフェプリンス-TOKYO-」では昨年3月、18歳未満の少女を客として店に立ち入らせた風営法違反が確認され5月31日まで120日の営業停止処分とした。
警視庁は昨年12月、歌舞伎町のホストクラブやコンカフェに一斉立ち入りを実施。調査した202店舗のうち、7割超の店で値段を表示せずに酒を提供したり、未成年者の立ち入り禁止をはっきり表示していなかった。