【追悼】肥留間正明さん 権威権力に立ち向かった記者魂 大手芸能プロも容赦なくブッタ斬り
突然の訃報に悲しみが広がっている。
芸能文化評論家の肥留間正明さんが急性大動脈解離のため、18日午前9時ごろに急逝した。享年73。肥留間さんは、仕事先に向かう途中の群馬県内のコンビニエンスストアで発症し、搬送先の病院で帰らぬ人となった。
埼玉県出身の団塊世代。日大卒業後、「女性自身」「週刊宝石」「FLASH」などで記者として活躍。もともと、政治や社会などの分野を志向しており、芸能に興味はなかったというが、芸能担当となると一躍、名物記者になった。
その後「やじうまワイド」(テレビ朝日系)をはじめ、ワイドショーのコメンテーターとしても舌鋒するどく世相を斬った。同世代である芸能ジャーナリストの二田一比古氏はこう振り返る。
「年末になると、肥留間さんと亡くなった作家の金沢誠さんと私とで、週刊誌で『芸能記者座談会』をやるのが常でした。肥留間さんは、“オレたちは芸能リポーターと違って、記者なんだから芸能事務所とズブズブではダメなんだ”という矜持を持っていらして、芸能界に迎合することなく、いつも面白い話をしていた。話がうまくて、それ自体、エンターテインメントになっていました」