著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

満月の夜は寝つきが悪く睡眠が浅い?

公開日: 更新日:

 一部の海洋生物では、概月リズム、すなわち「月の満ち欠け」に応じた約30日サイクルの周期に従って行動することがあるといいます。海洋生物の産卵時期と大潮の関係などは、この概月リズムに従っていると考えられているそうです。

 一方、人間においては、その行動と月の満ち欠けのサイクルには、あまり一貫性は感じません。少なくとも月の満ち欠けのサイクルに生活が制限されるような感覚は、あまりないと思います。

 しかしながら、「睡眠の主観的、客観的尺度が概月リズムを反映しているかもしれない」との仮説もあります。それを検証した実験報告が、生物学の学術誌「カレントバイオロジー」2013年8月5日号に掲載されました。

 睡眠障害や精神科の通院がない17人の若年健常ボランティア(平均25歳、女性9人)および、16人の中高年ボランティア(平均65歳、女性8人)が研究に参加し、睡眠状況や睡眠中の脳波を測定されました。被験者は3・5日間、月が見えない研究室に滞在し、8時間睡眠をとるよう指示されました。なお、過度のアルコールやカフェインは摂取しないよう説明を受けています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  4. 4

    金田ロッテはキャンプ中に「生理(性処理)休暇」を堂々と導入!監督就任翌年に日本一を達成した

  5. 5

    故みのもんたさん 闘病生活の中で本紙に語っていた「老い」と「人生最期の願い」

  1. 6

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希まさかの「先発白紙」はむしろプラス…《メジャーレベルではない》の声も

  3. 8

    山田涼介のソロ活動活発化で“亀梨和也のトラウマ”再燃…Hey! Say! JUMPファン戦々恐々

  4. 9

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇