始まりはK-1時代 角田信朗さんは過食症に10年悩んだ

公開日: 更新日:

 知恵を絞り尽くして、最後にはその選手が所属する陸軍にも一筆もらって「これでもビザが下りないなら辞職しかない」と思い詰めたほど。結果的に「今回は特別」ということでビザが発行されたときは「ヤッター!」という思いで泣きました。

 そのテンションで館長に電話すると、びっくりするほど冷静に「角ちゃん、やればできるやん。ご苦労さん」の一言で終わり。またまた「くそーっ!」と思いました(笑い)。

 まあ、いろいろありました。でも“やればできた”わけで、いい経験だったと今は思いますが、当時は数限りない理不尽な注文にひたすら耐えていたので、そのはけ口が必要だったんです。

 私が陥った「過食嘔吐」は、嘔吐するときがある種の快感なんです。その快感を味わうために過食していました。苦しくなるまでひたすら食べて、それを一気に吐き出すことで心の苦しみも一緒に出ていくような感覚に酔っていたんです。

「このままじゃいかんぞ」と思い始めたのは、40歳になって血糖値が上昇してきたころです。医者には行かず、まず手始めに、夜に糖分や炭水化物を取らないようにしました。すると血糖値が徐々に下がっていったんです。過食も自力でなんとか食い止め、さらに、1年ほど前から始めたボディービルのために、完全な食事管理をするようになったら、見事に健康体になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  4. 4

    井上中日が「脱立浪」で目指す強打変貌大作戦…早くもチームに変化、選手もノビノビ

  5. 5

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 7

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  3. 8

    “透け写真集”バカ売れ後藤真希のマイルドヤンキーぶり…娘・希空デビューの辻希美とともに強い地元愛

  4. 9

    爆笑問題・太田光のフジテレビ番組「休止の真相」判明 堀江貴文氏“フジ報復説”の読みハズれる

  5. 10

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ