飛行機の中で心臓を守るには持病や生活習慣病の管理が重要
上記に該当しない場合でも、高血圧、高血糖、高コレステロールといった生活習慣病を抱えている人は要注意です。旅行中は気分が高揚していますから、どうしても飲酒量が増えたり、塩分の多い副食をとりがちになります。とりわけ機内では栄養バランスが良い食事をとることは難しいといえます。そのうえ、飲食すればそれに合わせて排泄も生じます。また、なかなか寝付けないケースもあるので、飲食、排泄、睡眠のリズムが崩れがちになるのです。しかもフライト時間が長くなればなるほど、生体リズムが崩れた状態でバランスの悪い飲食を続けることになるので、心臓に負担がかかる条件が重なるといえるでしょう。
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ですから、心臓にトラブルを抱えている人はもちろん、生活習慣病などの持病がある人は、まず自分に心臓病や脳血管疾患といった急変する可能性がある病気のリスクがあるかどうかを事前にチェックして、意識しておくことが大切です。そのうえで、飲食や睡眠など生体リズムに関わる管理をより丁寧に実践してください。機内でもなるべく普段通りの生活ペースで過ごせるように自己管理するのです。たとえば、いきなりお酒を注文して飲み続けたり、眠るためにアルコールを流し込んだりといった行動は避けましょう。