歌舞伎町で鳥貴族系列店を偽装…チャイニーズドラゴンが“ぼったくり居酒屋”を経営したワケ
東京・新宿区歌舞伎町で最大の客引き(キャッチ)集団が、大手焼き鳥チェーン「鳥貴族」などの系列店を装い、ぼったくり行為を繰り返していた。
「飲食チェーンの系列店」とうそをついて客引きを行い、自分たちの店に連れ込んだとして、職業不詳の高橋謙治(58)、中国籍の張鵬(47)両容疑者と、18~58歳の男女15人が29日までに偽計業務妨害の疑いで警視庁暴力団対策課に逮捕された。
高橋容疑者らは歌舞伎町の路上で鳥貴族に入ろうとした客に、「トリキ(鳥貴族)はいっぱいなので、系列店を紹介しますよ」と声をかけて店のロゴが入ったボードを見せて信用させ、経営する「とりみち」や「とりきち酒場」に案内していた。その際、ダミーの小型無線機「インカム」を使って店に「今から入れますか?」と空席状況を問い合わせるふりをするなど、巧妙な手口で客をだましていた。
「鳥貴族の系列店を名乗ったのは、誰もが知っている有名チェーン店だから、客が引っかかりやすいと考えたのではないか。キャッチをする時、客に見せるボードには、違う有名チェーンのロゴもあったことから、他の飲食チェーンの系列店もかたっていたようだ。摘発を逃れるため、2022年ごろから2~3カ月ごとに店名をコロコロ変えていた。『とり』の名前がついたり、ダイニングや鍋専門店を装ったこともあったようです」(捜査事情通)