風疹で危ないのは予防接種を受けていない30~50代の男性
■2回のワクチン接種で免疫は99%できる
風疹は過去に一度かかったり、予防接種(2回)をした人は免疫ができるのでほぼかからない。ワクチンを1回接種して免疫ができる割合は約95%、2回接種で約99%とされている。
いまの子供は1歳と5歳のときの2回、麻疹風疹混合(MR)ワクチンが定期接種に導入されているので、風疹にかかる可能性は非常に少ない。最もリスクが高いのが、過去の定期予防接種制度の関係で1回も接種していない人が多い現在30~50代の男性というわけだ。
子供の頃に風疹にかかった記憶のある人でも抗体検査を行ったところ、約半数は記憶違い、または風疹に似た他の病気だったという調査結果が出ているという。
「風疹の既往や予防接種の記憶があいまいな人は、とにかくワクチンを接種してほしい。発症者の8割は男性で、7割は職場でうつし合っています。女性の場合、3分の1は夫からうつされ、3分の1は職場でうつされています。妊娠中はワクチンを打てないので、妊婦さんは抗体検査をして免疫のない人は流行期は会社を休んだ方がいい」