風疹で危ないのは予防接種を受けていない30~50代の男性

公開日: 更新日:

 そして、発症したら当然、発疹などの症状が消えるまで会社を休むことが重要。妊婦の夫や子づくりを考えている夫婦は、抗体検査で免疫を確認したほうがいいという。抗体検査は自治体の助成対象になっている。MRワクチンの接種は自費で1回1万円ほどだ。

 では、国内の風疹ゼロは可能なのか。

「集団免疫閾値といって、人口の85~90%が免疫をもつことが排除の目標です。ゼロにはできないが散発例ですみます。いま30~50代男性の免疫保有率は80%を切る。ですから多くの中年男性に風疹排除の意識を高くもってもらいたいのです」

 企業の中には社員のワクチン接種費用を負担する会社もある。社会全体で取り組むべき課題だ。

▽1977年横浜市立大学医学部卒。米国メイヨークリニック、横浜市立大学医学部産婦人科学講座教授、横浜市立大学付属病院病院長を経て、16年から現職。〈所属学会〉日本産婦人科学会、日本産婦人科医会、日本先天異常学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差