CKDは放っておくと人工透析前に心筋梗塞や脳卒中で死ぬ

公開日: 更新日:

 CKDが進めば、腎臓本来の働きが失われるだけではない。CKDが軽度であっても、心臓病脳卒中といった心血管イベントを起こすリスクが倍増する。

 例えば、eGFR値を使った研究で、3a期では3.65件に過ぎなかった100人当たりの年間心血管イベント発症件数が、3b期には11・29件となり、4期だと21.80件、末期の5期だと36.60件に跳ね上がることが報告されている。

「従来は慢性腎臓病になると、最終的に腎不全となり人工透析になるというのが、一般的な図式でした。ところが近年、CKDの患者さんは初期の腎機能低下の段階から心臓や脳の病気を発症するリスクばかりか、3b~5期は全死亡、脳、心血管疾患による死亡リスクが高くなるのです」

 実際、腎機能低下とタンパク尿を合併している場合、男性で2倍、女性では4倍も心筋梗塞や脳卒中で亡くなるという研究報告もあるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース