肺炎だけだと思ったら大間違い 心臓の機能低下にも要注意

公開日: 更新日:

「そうでなくても新型コロナウイルス感染症糖尿病や高血圧、心血管・脳血管などに問題がある患者さんが感染すると、重症化しやすいことが知られています。心臓と肺は元来、密接なつながりがあり、肺炎で十分な酸素を摂取できなくなれば、呼吸を頻繁に行い補おうとします。すると脈拍も自動的に速くなる。既に心臓が弱かったり動脈が詰まっていたりすると、体中に血液と酸素を送るために、より心臓に負担をかけることになる。それが心臓へのダメージにつながるのかもしれません」

 欧米では糖尿病や高血圧になりやすい肥満の人は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いことが指摘されている。

 英国の集中治療室に運び込まれた新型コロナウイルス感染症672人のBMI(体格指数)を調べたところ、672人中231人が25~29の「太り気味」、208人が30~39の「肥満」、45人が40以上の「深刻な肥満」だったという。しかもBMI40以上の人は、56人中18人しか生き残れなかったという。米国でも同様の指摘がある。

「新型コロナウイルス感染症ではアジアより欧米の死者が目立ちますが、それは新型コロナが心臓の機能を低下させることと関係しているのかもしれません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」