41歳の息子を看取る覚悟を決めた母親「本人は受け入れているみたい」
「生命の質ですね。肉体の方じゃなくて。おうちで過ごされるのがいいかもしれませんね。皆さんで覚悟を決められてるなら問題ないと思います」(私)
「最初の頃よりいいんですよね」(母親)
「なんとか落ち着いて最期まで家で過ごせれば。穏やかな状態でできるだけ過ごせるようにしていきたいと思います」(私)
「わからないことばっかりで」(母親)
「また看護師さんの方でもいいですし、こちらでもいいので相談してください」(私)
高齢の家族を看取ることが多い訪問診療ですが、時には逆の場合もあります。非常時の対応や、高齢なご家族の覚悟をうかがいながら、気持ちの整理をご一緒にさせていただくことも大切な務めとなってくるのです。