「がん治療を変えた」といわれる免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は、「がんにおけるペニシリン」ともいわれる。
ペニシリンがそうであったように、その後さまざまな薬が開発され、多くの致死性の感染症が姿を消したようなことが、がん治療でも起きるのではないかと期待されている薬である。
本書では、オプジーボは一体どんな人にどのくらい効果があるか、どんな副作用があるかについて明らかにする。薬価が急激に下がった理由も解説されている。
今後、登場する同種の薬についても紹介されており、新しいがん治療に興味がある人は必読だ。(日本経済新聞出版社830円+税)