さて、そんな父の状況だが、真夏の不法侵入事件を経て、再び介護認定の区分変更を申請。調査員が家に来て、父のボケ具合を判定してもらうことになった。
まず3つの絵を見せた後、別の話題をふり、再び3つの絵のうち、1つを隠して見せる。「ここには何の絵がありましたか?」と聞く。たった1分前のことなのに、父は答えられなかった。「マジか!!」と驚いた。そして約3週間後、「要支援1」から「要介護2」に昇格。
情け容赦なく父の老化をつづってきたが、まだ寝たきりではない。食事も全部たいらげるし、ダジャレも飛ばす。時に廃人、時に賢者。だからこそ厄介なのだ。