意思の弱さでも癖でもない ダイエットの成否は睡眠が握る
睡眠不足でベッドからはい出て、眠い目をこすって朝食を抜いて出社。眠気が落ち着いた昼ごろに何となく腹が減って、定食屋で注文するのはメニューに関係なく、ご飯は常に大盛り。そんな大食いの下地が、睡眠不足と密接に関係しているのだ。
米コロンビア大は、睡眠時間と肥満率を調査。4時間以下の睡眠の人の肥満率は、平均7~9時間の人に比べて73%も高かったという。夜中にスマホをいじっているうちに小腹がすいて、何かをつまむ。そんな行動を繰り返すのは、意志の弱さではなく、睡眠不足によるホルモンバランスの変化も影響しているかもしれない。
米ペンシルべニア大はまた、8時間睡眠と徹夜のグループに分けて、食事の中身を分析。徹夜組は、8時間組に比べて、高カロリー、高脂肪食をチョイスし、1日の摂取カロリーが高い傾向があったという。
全ての人がそうではないが、高脂肪食やジャンクフードを食べ過ぎて太るのは、睡眠不足のせいといっても過言ではないだろう。
食べてすぐ寝るのは、睡眠を浅くし、逆流性食道炎の原因にもなる。胸焼けなどで目が覚めるから、睡眠不足を助長する悪循環だ。